オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
本, アガサ クリスティー
によって アガサ クリスティー
4.5 5つ星のうち 57 人の読者
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内容紹介 2017年12月8日全国公開 映画『オリエント急行殺人事件』原作 冬の欧州を走る豪華列車オリエント急行には、国籍も身分も様々な乗客が乗り込んでいた。奇妙な雰囲気に包まれたその車内で、いわくありげな老富豪が無残な刺殺体で発見される。偶然乗り合わせた名探偵ポアロが捜査に乗り出すが、すべての乗客には完璧なアリバイが……ミステリの魅力が詰まった永遠の名作の新訳版。(解説:有栖川有栖) 著者について アガサ・クリスティー 1890年、保養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。中産階級の家庭に育つが、のちに一家の経済状況は悪化してしまい、やがてお金のかからない読書に熱中するようになる。特にコナン・ドイルのシャーロック・ホームズものを読んでミステリに夢中になる。1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1926年には謎の失踪を遂げる。様々な憶測が飛び交うが、10日後に発見された。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚した。 1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている。
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星三つとしたのは翻訳についてである。英語の原作は当然、星五つ、文句なくA級のミステリーである。ハヤカワ文庫版は誤訳が多すぎる。原作を読んでいて気になるところがあり、あたってみたのがこのハヤカワ文庫版。この翻訳に驚いて、角川文庫版を見た。角川文庫版の翻訳は安定したものだった。ひとつだけ例を。ポアロがメアリー・デブナムから話を聞く場面。原作ではデブナムはドラゴミロフ公爵夫人について次のように語る。She has only to lift a little finger and ask for something in a polite voice--and the whole train runs.ハヤカワ文庫版では次のとおり。「小指を軽く動かして、丁寧な声で何か頼むだけで、召使い(トレイン)たちを思い通りに動かせるでしょう」「召使い」には「トレイン」とルビが振ってある。確かにtrainには「従者」いう意味はあるが、ここでは列車が雪で立ち往生している場面で、そのまま列車と読むところ。また、little fingerを「小指」と訳しているが、この to lift a little finger は「指をほんの少し動かす→たいしたこともしない」ほどの意。日本語で「小首をかしげる」「小手をかざす」と同じ言い方で「小指」あるいは「指が小さい」ということではない。角川文庫版は次のとおり。「あの人がちょっと指をあげて、なにか丁寧に頼みごとをすれば、列車じゅうが言うことを聞きますとも」個々の例ではハヤカワ文庫版の翻訳に軍配が上がる部分もあるが、総じて角川文庫版の翻訳が正確で安定している。原作で気になるところをハヤカワ文庫版であたってみると、誤訳しているところが多い。このような誤訳のまま読まれてきたのは驚き。
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